kinnmokusei diary

人生のいろんなこと

思い出の曲

曲を聴くと、過去にその曲を聴いていた頃の懐かしい気持ちが急に押し寄せてくる。

例えば、社会人1年目の仕事辞めたい期真っ只中にひたすら聴いていた、フジファブリックの『若者のすべて』なんて、今聴いてもとても嫌な気持ちになる。

初めて付き合った人がよく歌っていた曲、TEEの『ベイビーアイラブユー』、彼の部屋で一緒に観た映画パラダイスキスの主題歌、聴いた途端にあの頃の甘酸っぱい気持ちが蘇ってくる。

 

先日不意に、別れてもう半年以上も経つ前の彼との思い出の曲が、音楽をシャッフルで聴いた時に流れてきた。

とっくに忘れていたし、踏ん切りもついたつもりだったのに、懐かしさと切なさと何ともセンチメンタルな気持ちになってしまった。

「懐かしい」って、良くも悪くも時間が経てば、嫌な気持ちにはならない。

その時はすごく嫌な事だったとしても、「懐かしい」と思えた時、全てが良い思い出に変わるんだろうな。

曲を聴いて「懐かしい」と思えた私は、きちんと前に進めていたんだなとホッとした。

ホッとしたと共に、あんなに泣いて悲しかった気持ちが消えてしまったことを少し寂しくも思った。

けれど、「懐かしい」と同時に「切ない」とも思ってしまったから、良い思い出だったと思えるまで、あと少し時間が必要なのかもしれない。

 

曲と記憶の関係性ってなんなんだ?

 

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