kinnmokusei diary

人生のいろんなこと

初めて彼氏ができた日

わたしに初めて彼氏ができたのは、高校2年生の冬。

多分、周りと比べたらとても遅い方だった。

中学3年間は部活に全てを捧げていたし、好きな人がいても自分なんかが付き合えることはないと思っていたのだ。

そして、高校生になったら自然と彼氏はできるもんだと思っていた。

当時mixiが流行っていて、中高生はほぼみんなやっていたように思う。

全然話したことがない他クラスの人でも、なんとなく友達申請が来れば承認するし、話したことがないけどmixiでは繋がっている、なんて人も結構いた。

 

わたしの記念すべき初彼氏は、隣のクラスの背の高いサッカー部の人だった。

サッカー部なんて、イケてる連中の集まりだと思っていた。

まず、サッカー部というだけでモテる気がする。

ちなみにわたしはバスケ部男子が好きだ。

野球部ほど真面目ではなく、サッカー部ほどおちゃらけていない、なんていう勝手な偏見だけど、、

彼とは何人か共通の友達がいて、mixiで繋がっていた。

彼の地元の女友達の通ってる高校での友達が、私の地元の友達だったのだ。

彼から、たしかメッセージが来た。

彼は私の地元の友達のことが気になっていて、その子と仲良いの?というような内容だった気がする。

でも、わたしの友達には当時好きな人がいて、彼のことは眼中になかったようだ。

いつしかわたしはメールアドレスを交換して、彼の相談にのるようになっていた。

ただ、メールでやりとりはするものの、実際に会話したことはなかった。

たまたまわたしの選択授業の移動教室が彼のクラスで、私の座る席の前の席が彼の席だった。

授業が終わり、彼が教室に戻ってきた時初めて彼と話した。

たしか、「じゃがりこ好き?」そんなことを聞かれたのが1番最初だったと思う。

もう10年近く前の話だから、詳しいことは覚えていないが、相談にのってあげたお礼でお菓子をくれた、ような感じだった気がする。

選択授業のある日は、授業が終わり、教室に戻ってきた彼がじゃがりこをくれた。

毎回もらってばかりだと申し訳ないからと、私もトッポやらポッキーなど用意して、お菓子交換のようなことをしていた。

週に一度の選択授業の日は、彼とお菓子交換をして、少しだけ話せる日になった。

最初はただ仲良くしてくれる男の子、というだけで、特別好きなどという気持ちはなかった。

ただ、高校2年生の思春期の女子なのだ。

そのうちお菓子交換だけでなく、廊下ですれ違ったときに手を振り合ったり、放課後一緒にマックに行ったり、そんなことを繰り返すうちに自然と意識するようになり、彼のことを好きになっていることに気づいた。

 

ちょうどその年はうるう年で、4年に一度しかない2月29日、その日も放課後遊ぶことになっていた。

雪が降っていて、とても寒かったのを覚えている。

放課後、下駄箱の所で待ち合わせをして、高校の最寄りの駅から2つ先の駅まで自転車の2ケツで向かい、マックでいつも通り楽しく喋って、帰りは最寄りの駅までまた自転車で送ってもらった。

いつもなら、ありがとうまたね!と言ったようなことを言ってバイバイするのだが、その日は違った。

彼が私のことを好きと言ってくれたのだ。

人生初の両想いだった。

とても嬉しくて嬉しくて仕方がなかった。

全く実感が湧かず、たくさんの友達に報告のメールをした。

4年に一度しかない日に、雪が降り、告白されてはじめての彼氏ができる、、

全てがロマンチックだった。

地元の駅に着いてもフワフワした気持ちで、雪が降る中、傘もささずスキップをしながら帰ったのを覚えている。

10年近くたった今でも色褪せることなく、鮮明に覚えている3つ前のうるう年の2月29日、あの日は間違いなく私の人生の中での最良の日のひとつに入る。

 

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