人生初、1人で海外に行った時の話3
1日目に目的地であるバンタヤン島(セブ北部にある、まだあまり観光地化されていない秘境の島)に行けず、セブで1泊。
朝4時に起きて、まずタクシーに乗ってバス乗り場まで。
バス乗り場まで割と距離はあったが、タクシーが激安だった為、日本で乗るよりだいぶ安く済んだ。
バスで、船乗り場まで連れて行ってくれるらしい。
タクシーを降りると、誰だかわからないがおじさんがわたしのスーツケースを運んでくれた。
運んでくれたというか、奪い取られて勝手に運ばれた。
まぁそれでも、運んでくれるなんてフィリピン人ってなんて優しいんだろう。
そう思ったのも束の間、しっかりチップを要求された。
勝手に運んでお金を要求するなんて、と思いつつもフィリピンルールに則って、日本円にして50円くらいのチップを渡した。
バスに乗ってる時間はかなり長かった。
渋滞していたこともあり4時間くらいは乗っていたと思う。
寝不足だった分、ほぼ寝ていた。
きっと暑いだろうと思い半袖を着ていたが、バスの中はクーラーがガンガンでかなり寒かった。
寒くて起きて、また寝て、起きてを繰り返してやっと着いた船乗り場。
やっとバンタヤンに行ける。
船からの眺めは最高だった。
広い世界を知らなかったもんだから、なかなかの感動である。
船に乗って1時間、ようやくバンタヤン島に着いた。
宿を貸してくれるオーナーさんが迎えにきてくれていて、車で案内してくれた。
わたしはひたすら街並みにうっとりしていた。
ほぼ車が走っていない!
テレビで見るような乗り物がたくさん!
ただの看板なんだろうけど、なんだか全てがオシャレに見えた。
今回は友人が直接問い合わせてくれて一戸建ての家を借りることになったのだが、かなり広い。
そして思っていたより綺麗だった。
なんと、値段も日本円にして3泊で4000円!
4000円で3泊できてこのクオリティは感動だった。
部屋も多く、リビングも綺麗。
キッチンも付いていて、ベッドも広くて最高だった。
家に着いて荷物を置いて少しゆっくりしていると、オーナーさんが隣の島に連れて行ってくれると言ってくれた。
バンタヤン島は、3時間で島を一周できるくらいのこじんまりとした大きさ。
水着に着替え、まず島の端っこまで行ってから、ボートに乗って隣のヴァージンアイランドへ。
海がエメラルド色で輝いていて、満点の青空の中風を浴びながら進むボートはとても気持ちが良かった。
30分ほど乗っていると、島についた。
綺麗すぎる。
写真でしか見たことのないような景色が一面に広がっていた。
まだそこまで観光地化されていないだけあって、人が全然いない。
水の温度も冷たすぎずちょうど良く、海に1時間以上浸かっていたと思う。
人のいない、波の音しか聞こえない海で、友人と色々な話をした。
自分の悩みなんてちっぽけで、可能性は無限だと感じた。
「もっと自由に生きなよ、人生1回きりなんだからさ」
友人がわたしに言った一言。
よく聞くようなセリフだが、今までで1番心に沁みた。
少し視野を広げてみるだけで、希望がたくさん見つかった。
自由に生きる友人が、とても眩しくみえた。
来てよかったと、心から思った。