kinnmokusei diary

人生のいろんなこと

人生初、1人で海外に行った時の話1

3年前の夏終わりに、わたしは1人でフィリピンへ行ってきた。

その時、海外に行くこと自体は2回目だった。

なぜ1人でフィリピンに行くことになったかというと、当時フィリピンに留学していた友人に誘われたからだった。

その友人は小学校からの同級生で、「夏休み、暇ならフィリピンにおいでよ!案内するよ。」と言ってくれたので、楽しそうだし、夏休み特にやることなんて決めてないし、行ってみようかな、と思いすぐ行くことを決めた。

今回行くのはフィリピンの、バンタヤンという島だ。

セブからバス、船を乗り継いで行くらしい。

決めたらすぐ、友人が航空券を取ってくれた。

向こうで滞在する宿なんかも、全て手配してくれて、案内もしてくれるようなので、わたしはただフィリピンに行けば良いという最高な旅だった。

 

出発の前日の夜まで仕事だった為、荷造りをしていたらもう出発する2時間前になっていた。

空港までは、高速バスで行くことにしていたし道中寝れるだろうと思い、一睡もせずバスに乗り込んだ。

初めて1人で海外に行くということで、わたしはとてもワクワクしていた。

同時に、きちんと行けるか、トラブルが起こらないか、不安もあった。

バスに乗り込み、空港についたら1人でゆっくり朝ごはんでも食べようかと考えていた。

時間に余裕をもって高速バスを予約したから、搭乗手続きまで1時間半ほどの空き時間があったのだ。

何を食べようか、成田空港のフロアガイドを見ながらわたしは寝てしまった。

 

起きて、周りを見渡すと、はて?人がいない。

先程まで周りにたくさんいた人たちがいなくなっている。

嫌な予感がした。

iPhoneを開き、時間を見ると、、、

「!?」

なんと、バスの到着目安時間より1時間半も過ぎているではないか。

『まもなく第3ターミナルに到着します』というアナウンスとともに、わたしは降りる準備を始めた。

わたしが乗り込む飛行機は、第3ターミナルだった。

これがもし、第1ターミナル、第2ターミナルだったら、寝過ごしてしまったことになる。

 

第3ターミナルに着き、運転手のおじさんからスーツケースを受け取り、すぐさま搭乗手続きをする場所へ走って向かった。

なんとか間に合ったが、かなりギリギリだったようで、受付をしてくれたお姉さんも早口で手続きを進めてくれている。

手続きが終わると、「荷物の中をチェックします。もし問題があればアナウンスでお呼びしますので、10分程はここから離れないでください。」と言われた。

わたしは、大変なことを思い出した。

ネットで前もってWi-Fiを予約していたため、第1ターミナルまでWi-Fi機器を取りに行かなければならないのだ!

「あの〜、今から第1ターミナルにWi-Fiを借りに行く予定なのですが、間に合いますかね?」

受付のお姉さんに聞くと、「なんとも言えないですが、難しいかもしれません。第1ターミナルまでは距離があるので、間に合わない可能性が高いです。」

なんてことだ。

Wi-Fiが借りれなかったら、向こうについて友人と待ち合わせすることができないではないか。

最大のピンチだった。

どうしたものか、20秒ほど考えた結果、わたしは走り出した。

10分はここの場所にいてくださいと言われたが、わたしはきっと引っかかるようなものなど入れてはいない。

何度も何度も昨日の夜確認しながら荷造りしたのだから、絶対大丈夫、呼び出されることなんてない。

そう思い、第1ターミナルのWi-Fiを受け取りに行くことを選んだ。

空港の職員に第1ターミナルまでの行き方を聞くと、バスと歩きどちらか聞かれた。

バス!?そんなに遠いのか!?

バスだと、少し待たなければならないらしい。

徒歩だと、かなり距離があるらしい。

待っている時間などないわたしは、迷わず徒歩を選び、重たいリュックを背負いながら猛ダッシュ

無事、Wi-Fiを借りることに成功した。

 

ついでに、両替も済ませて、完璧な状態だった。

朝ごはんを食べる時間も余裕もなかったが、とりあえずは出発できる。

入国審査を受け、いざ飛行機に乗り込む!という時に、館内放送で名前が呼ばれた。

恐る恐る名乗り出ると、預けた荷物の中に入れてはいけないものが入っているとのことだった。

わたしがあそこで10分待っていなかったから、乗り込む直前に呼び出されることになったのだ。

しかし、あそこで声をかけられていたら第1ターミナルまでWi-Fiを受け取りに行くことはできなかっただろう。

簡易的なパーテーションに囲まれた中で、男性と女性各1人ずつのスタッフに、「今ここで中を開けてください」と言われた。

開けて確認するが、何一つ目ぼしい物はない。

スプレー缶や持ち歩きの充電器など、預入荷物に入れてはいけないということは事前に調べていた為、スーツケースの中には入れずに機内持ち込み用の荷物に入れていたし、本当に心当たりがなかった。

ゴソゴソと荷物をほじくり出していたら、少し大きめな茶封筒が出てきた。

これなんだっけ、、?

あぁ、そういえばこれはフィリピンの友人のお母さんから預かった物だ。

会いに行くなら渡して欲しいものがある、と渡されていたのだ。

わたしが茶封筒を取り出した瞬間、スタッフの方が「それはなんですか?」と。

正直中身はわからなかった。

聞いてもいなかったし、聞かなくてもいいと思っていた。

ただ、怪しいものではないというのは確かだ。

素直に、友人のお母さんから預かったもので、中身はわからないと伝えたが、さらに怪しませてしまったようで、今すぐ開けてくださいと言われた。

預かったものを勝手に開けるのは、気が進まなかったが、中身を確認しないと飛行機に乗せられないと言われたので、渋々開けることに。

怪しいものではないと思ってはいたが、少しドキドキした。

結論、中身は持ち歩き用の充電器だった。

機内持ち込み用の荷物の中に入れることで、解決した。

 

やっと飛行機に乗れる。

初の1人で海外、中々波乱の幕開けだった。

 

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